カフェでコーヒーを楽しみながら、傷んだボールの将来を想う。そんな昼下がり。

2015年3月27日 金曜日


今日は座間に取材に来たにゃ。約束の時間まですこしあるし、カフェでも入ろうっと。

カフェに入ろうとするかにゃお
(↑コーヒーはブラックだよね、やっぱり。)

店員さん いらっしゃいませー。あ、かにゃおだ。
かにゃお ぼくのこと知ってるの?
まあ、スターだし当然だよね。サインいる?

サインがいるか聞くかにゃお
(↑色紙くれればサインするけど。)

岩田さん あら、かにゃお!
約束の時間よりちょっと早かったわね!
かにゃお もしかしてここが特定非営利活動法人きづきの事業所?
岩田さん そうですよ。
はじめまして、代表の岩田です。

岩田さんとかにゃお
(↑ 代表の岩田さんと握手。)

かにゃお のぼり旗とかメニューがあったから、カフェかと思ったにゃ。
きづきはカフェをやる団体なの?
岩田さん カフェはやっていますが、もちろんカフェをやること自体が目的ではありません。
私たちは精神障がい者の居場所づくりや就労支援を行っている団体なんです。
障がいをもつ方が毎日、安定した日常生活が送れるよう、生きがいや社会参加のための作業の場を提供しているんです。
活動の部門が3つあって、カフェはその1つです。
かにゃお コーヒー200円ってお得だよね。メニューもナポリタンとかいろいろあるし。
この薬膳ごはんって何?

ランチメニュー
(↑ごはんはチキンカレーで、おかずはナポリタンとオムライスにしようかな。)

岩田さん せっかくだから食べてみる?
かにゃお いただきまーす。
岩田さん (この子、まったく遠慮しないのね。。。)

お弁当を食べるかにゃお
(↑食べるのも仕事のうちですから。)

かにゃお まいう~。この五穀米、身体にもよさそう。
岩田さん おいしいでしょう。
他にも、コーヒーは有機栽培した豆を使ったり、「食」にはこだわりをもって提供しています。
かにゃお たしかにコーヒーもすごくおいしいにゃ。
いろいろ努力しているんだね~。えらいにゃ。
岩田さん この通りは、昼間歩いている人がほとんどいなくて、みんな車で通りすぎてしまいます。すこしでも工夫しないとお客さんが入ってくれないんですよ。
かにゃお でも、精神障がい者の支援の場として、なんでカフェを選んだの?
他にもいろいろあるよね。
岩田さん 私は、「食」がとても大事だと思っています。
料理ができるということは生活力につながりますし、料理をしているときは、段取りを常に考えるので、利用者さんにとっても、非常にいいトレーニングになるんです。
それに、カフェには接客から調理、食器洗いなどさまざまな仕事があるので、適性に応じた仕事が提供できるんです。

お仕事を遠巻きにのぞくかにゃお
(↑お仕事中、お邪魔します。)

かにゃお なるほど~。納得。
ここでは、ほかにはどんな活動をしているの?
岩田さん 2つ目の部門としてパソコン部門があります。
カフェでの売り上げ集計やチラシ・調理マニュアルの作成などをやってもらっています。
ワードやエクセルなどは、就労のための基礎的なスキルになるので、利用者さんには人気があります。

PC部門をのぞくかにゃお
(↑ドアが小さいので、のぞかせてもらいます。)

かにゃお さっきのメニューとかチラシも全部作っているの?
岩田さん ええ。
仕事としてやるからには単純作業とかではなくて、できるだけクリエイティブなことをしてほしいと思っています。
最近ではこんな卓上カレンダーを作って販売もしているんですよ。

オリジナル卓上カレンダー
(↑草花の写真を使ったオリジナル卓上カレンダー。)

かにゃお これ、素敵だね~。
今度「日めくり!かにゃお名言カレンダー」も作ってにゃ。
岩田さん かにゃお、そんなに名言あるの?
かにゃお それは秘書が考えるから大丈夫。
3つ目の活動部門は何?
岩田さん エコボール部門です。
かにゃお エコボールってなに?
おもちゃのカンヅメとかもらえるあれ?
岩田さん ちがいます。
エコボール事業は、高校で使っている硬式野球のボールを修理する事業です。
高校で使っているボールは、縫い目がほつれたり切れたりすると、普通は捨てられてしまいます。でも修理すれば練習用には使えるんですよね。
そこで、このボールの修理を利用者さんにしてもらうことで、地域にも貢献できるのではないかと考えたんです。

ボールを修理する様子
(↑一本一本縫い合わせる大変な作業。ぼくには無理だにゃ。)

かにゃお この事業を始めたきっかけってあったの?
岩田さん カフェのお客さんにこういう活動があるよって紹介されたのがきっかけです。
すぐに、エコボール事業をやっていた京都のNPO法人へ見学に行きました。
このカフェの向かいにモリヤスポーツというスポーツ用品店さんにボールの縫い方を教えてもらって、始めたんです。
かにゃお ボールだけに直球で聞いちゃうけど、このお仕事は儲かるの?
岩田さん 1球50円で、1人1日やっても10球できるかどうかなので、ぜんぜん儲かりません。
でも、向上高校や横浜隼人高校など、今では6校の高校と関係をつくることができました。
カフェの活動だけだと、地域の方と関わる機会もあまりないので、地域とのつながりづくりや地域貢献といった目的でやっています。
かにゃお ボールの修理を通じて、顔が見える関係をつくるということなんだね~。
岩田さん そうなんです。
本音を言えば、ここでの売り上げがそのまま利用者さんの工賃に結びつくので、売り上げを伸ばしたいのはやまやまです。
でも、まずは私たちの活動を地域の人たちや企業の方に理解してほしい、そして次のステップとして支援をいただけたらと考えています。
そのために、寄付者が税制優遇を受けられる県指定NPO法人にもなったんです。

みんなで集合写真
(↑利用者さんやスタッフさんと記念撮影。)

岩田さん おかげさまで、このエコボール事業は、たくさんのマスコミに取りあげてもらって、多くの反響がありました。
かにゃお そうなんだ。
素敵な活動だし、広がっていくといいよね~。
最後に、これからはどんな風に展開していくのか教えてちょ。
岩田さん 現在、30名もの利用者がいるので、この活動を途中で投げ出すわけにはいきません。今はこの活動がきちんと継続できるよう、次世代の若いスタッフに引き継いでいくことが目下の目標です。
かにゃお たしかに継続は大事だよね。
「継続はごはんなり。」(名言集のひとつにしよう。。)
ごはんとコーヒーありがとにゃ。
今度直したボールでキャッチボールしようね。またね~。

 

『直したボールが地域をつなぐ いいにゃ!』――――――――――――――――――
特定非営利活動法人きづき:http://hopekizuki.sakura.ne.jp/index.html